自殺未遂・不登校・一人ぼっちだった娘が生徒会長になった日

MARU
ママ見て!
これね、まるが作ったんだよ
まるさん(中3)から差し出されたプリント。

KEI
わ、すごい!
全部手書き?大変だったねー‼頑張ったね~
MARU
あとね、テスト90点だった!
KEI
うわーこれまたすごい!頑張ったね~!
(去年まではものすごく良くて60点台、他の数学・理科などは10点以下のことも多々あり・・・)




まるさんは中学に入ってからしばらくして、学校へ行けなくなりました。

中学に上がると部活動が始まります。
クラスで最初に声をかけてくれたお友達に誘われて、バスケ部に入ったのですが、もともと何かやっていたわけではないインドア派のまるさんにとって、予想通り激しい練習についていけるわけもなく、仮入部期間を終えた後、辞めることにしました。

部活はバスケ部を辞めた後、卓球部に入ったのですが、もう一人だけいた女子の先輩がすぐに辞め、なんと

全学年で女子はまるさんたった一人
になってしまいます。

これが最初のきっかけで、あとはささいなことが重なり合い、学校で孤立し始めました。

このブログでも一部記事にしましたが、朝は具合が悪いと真っ白な顔をして吐き、夕方になると元気になるという状態で次第に学校を休みがちになりました。

休めば休むほど居場所もなくなるし勉強もわからなくなるため、様子は次第に悪化し、ささいなことで泣いたり、生きる希望がないと言ったりするようになり、ついには自殺未遂を起こします。

どんな方法をためしたのか、その方法をどうやって知ったのかを聞こうとすると狂ったように泣きわめき、おびえた様子で、とにかく一人にしてくれとそればかり。

その後保健室へ少しずつ顔を出し、中学2年生になってクラス替えがあったのを機に徐々に学校に行けるようになってはいましたが、やはり孤立していました。




最初の大きい転機は去年、まるさんが中学2年生の夏休み後です。

彼女の中には小さな変化が少しずつ起こっていたのだと思いますが、ある日、こんな報告を突然してきました。

MARU
ママ実はこないだね。まる、直接、まるを仲間外れにしている女ボスのところへ行って話をつけてきたの。
そうしたら案外大丈夫で、次の日からその女ボスもまわりの子も話してくれるようになったんだよ。
KEI
えぇっ、本当に?(  Д ) ⊙ ⊙ ←目ん玉飛び出る
まるさん、君、すごいね~っ?


ちょうどこの頃から、長男トビさんもまるさんも急激に自立の道を歩み始めました。
その様子はよかったらこちらの記事などを読んでみて下さい;
子供の自立化がとまらないお話




そんなまるさんが中学3年生になったこの春、自らの意志で地域に新しくできた中学校へ転校します。

中3で転校する子はもちろん少なく、制服から体操服から何もかも揃え直しでしたが、それでも私は彼女の生きる力を応援しようと思いました。

そこで彼女は自ら生徒会長に立候補したそうなのです。

以来、日々忙しそうですが活き活きと活躍する日々を現在も送っています。

こういう話を聞くにつけ、あれほどの状態からでも自分でちゃんと立ちあがって生きていく力を持っているんだなと胸がとても熱くなります。



同じようにお悩みの方も多いので、一つの参考事例として、

A:どんな子に対して、B:どんな対応をしたのか

ということを記事にしますね。




A:まるさんの幼い頃からの特質

~赤ちゃんの頃~

  • おなかにいた頃から胎動もほとんどなく、正直、生きているのかすらわからないほどだった
    (トビさんは胎内にいた頃から多動でした)
  • 生まれてからは四六時中、ママに抱っこされていないと泣く
  • ママ以外は絶対にだめ
  • 3歳頃まで、たとえば一人用のレジャーシートを敷くといいよと言うまで1時間でもずっと出ないでじっとしている
  • 指を切って血が出ていても、流れる血を泣きもせずじぃぃーっと見ている


~4歳頃から小学2年生くらいまで~

  • 「外へ出る時はトイレに寄ってから」がルールになり、5分前に行ったばかりなのにまた行き、出るまで出かけられない
  • お母さんは(今家に)いますか?と聞かれて、出かけていても「います(自分にはお母さんはいるという意味)」と答える、絵にかいたような行間の読めなさぶり
  • 保育園の頃から、みんなと一緒に外で遊ぶことをせず、たった一人でも教室に残って絵を描いている
  • 自分からピアノを習いたいと言い出し、6歳前後からピアノ教室に行き始めるが、一度も家で練習したがらず泣いて逃げる
    (結局、練習しないので弾けずに1年で辞める)
  • ふだん驚くほどおとなしいのに全く突然車の前に飛び出したり深いプールに飛び込んだりし、死にかけたことが何度か


~小学校中学年以降~

  • 漢字の書き順などちょっとしたことでも指摘されると泣いて怒る
  • すぐパニックになる
  • クラスの親子で集まるようなイベントでも参加はするが、ほとんどずっと隅っこで一人でお絵描きしたりゲームをしたりしているだけ
  • 算数、理科系が破壊的に苦手(計算は何とかできるというレベル)



・・・およそ兄のトビさんとは真逆ですね。
兄トビさんの特質はこちら24時間戦いますか?

B:私が彼女にしてあげたことは5つです。


1.あまり心配せず、いずれ自立することを信頼し続けたこと
人間の意識・無意識いずれの力も、その場や相手に与える影響はとても大きいものです。
心配されればされるほど、実は人は力を削がれてしまうのですね。
ありのままを受け入れてもらえること、その上で心から(これが重要)信頼されること、これが何よりも大きい力になります。
2.朝晩、数分ずつ、体の軸を整える時間を設けたこと
感情というのは実は、体の不調を大脳が感情というものに変換して教えてくれているサインです。
そのため体が整ってくると心も自然に回復してくるという逆のベクトルもあります。

ちょっとしたポイント(でもこれがものすごく大事でミソ)だけに気を付けて1週間かけ、姿勢を少しずつ直していきます。
これに伴って不調が軽減されていきます。

3.ミネラル水・酵素ドリンクを中心に与えたこと
食欲もなく、サプリメントや植物性プロテインなども手を付けないので、舌下からも腸からも吸収しやすいドリンク状のミネラルや酵素、ビタミン類を与えました。
これだけでも、朝吐いていた不調がおさまりました。
4.母親として全力で向き合ったこと
「学校へ行きたくないなら卒業まで行かなくていいよ。その代わり自宅でママが全教科教えます。朝8時半からスタートしますよ。」
といって本当に全教科の授業を自宅で行ったこと。

仕事をしながら合間合間に時間を作りました。

学校へ行くよりはそのほうがいいということで最初は受け入れていましたが、次第に二人きりで過ごす日々に飽きてきたらしく、ついに
「ママからこの先2年も教わるくらいなら学校へ行く・・・」
と言い出し、保健室登校から徐々に復帰していきました。

5.朝晩、頭と背中を撫でてあげたこと
大丈夫、あなたは守られているからねという気持ちを込めてほんのわずかな時間手のひらで頭や背中を毎日撫でてあげました。
(まるさんからは無反応でしたがそれでもいいのです。
これだけでも気持ちは伝わります。)


もちろん書ききれないたくさんのことがありました。

詳細は講座や座談会などでお話をしていますので、よかったら遊びに来てくださいね。
あえてさらっと書いてますけど、親として悩んだり苦労したり迷ったりしたことは同じですので^^