口から摂取したものが、脳と心と体を変えていくという当たり前のことについて

まだまだ日本でも情報が表に出てきていない感じが否めませんが、一部の先生は、早くからこの関係に気付いたり、海外での研究結果に真剣に取り組んだりされていらっしゃいます。

私もそうですが、
「それはどうして?」
ということを突き詰めていった結果、むしろここにたどり着くのが自然であるのかもしれません。

発達障害について、最初はたいてい、脳の機能障害だというような認識から入ることが多いと思います。
それは、取っ掛かりに読む本やネットの情報の、あまりに多くに、そのようなことが記載されているからです。

でも、脳の機能障害ってどういうこと?
脳の形が違うの?細胞の数が違うの?何がどう違うの?

という疑問から始まり、どうやら脳内物質の分泌バランスが悪いらしいということがわかってきます。

そこで、じゃあ分泌バランスを良くしてあげればいいんじゃないか?
という単純な疑問がわいてきて、どうしたら分泌バランスが良くなるのか、そもそもどうして悪くなるのか?という次の疑問へとつながっていくわけですね。

こうして、たどりついたのが、分子栄養学というものです。

人間の細胞は、死ぬまで、口から摂取したもので作り続けられている

という、当たり前だけど、すっかり見落とされてしまいそうなシンプルな定義。


脳細胞も脳内物質も、内臓もすべて、食べたものが分解されて様々な物質になり、それらの材料になっていきます。

そのためこれらに起因する精神疾患や行動障害、あらゆる病気(がんや心筋梗塞などの大病はもちろん、アレルギー、皮膚疾患、免疫疾患、頭痛、腹痛、集中力低下、その他体調不良)もすべて、食べたものと関係しているというもの。

もちろん環境要因もありますが、結局のところ、精神的にも環境的にも、ストレスになるようなものが、ある特定の物質(たとえばビタミン類など)を一時的に大量に消費してしまうことによって、脳や内臓が働くのに必要な物質を届けることができなくなってしまうのが、原因なわけですね。


体格や顔が一人一人違うように、生まれつきの脳や内臓の形、遺伝的傾向によって、強い・弱い・影響を受けやすい・受けにくいなどの違いはもちろんあります。
なので、一人一人、必要な栄養素と量・バランスは、全員違うというのが本当なのです。


脳細胞も脳内物質も、内臓もすべて、食べたものが分解されて様々な物質になり、それらの材料になっていきます。

「与えられた環境=持って生まれたからだの特質」に合わせた補強や調整が、個々人で必要

なのです。

この研究はまだまだこれからの分野であり、私たちはそうしたことを知らずに、家庭や学校給食やレストランなどで、均一化された食事を当たり前のように食べてきました。
その結果、たとえば本当は小麦や乳製品に含まれるたんぱく質を分解できないのに知らずに摂取してしまい、腸に炎症を起こしてしまうことで腸壁に穴が空き、そこから有害物質が脳へと到達し、様々な精神疾患や発達障害、運動機能障害、アレルギー、体調不良などを起こしてしまっていることや、

空間や立体を認識する右の頭頂葉の機能が弱いため、ビタミンやミネラルを普通よりもずっと多く摂取する必要があるのに、知らされていないために、いつまでも自閉症や運動機能障害の症状が残ったままになってしまっていること、

やる気や最後まで成し遂げる力のもとになるドーパミンが不足しがちの脳なのに、正しい形で補給されていないために、ミスが多かったり、なまけものというレッテルを貼られてしまう・あるいはADHDや登校拒否などといった症状が改善されない・カフェインやアルコール中毒などに侵されてしまっている、というようなこと

が起こってしまっていたわけなのですね。

発達障害と食事の関係は、今最も効果ある治療法として注目されつつあります
もっと厳密に言えば「腸」が関係してくるのですが、これについては講座で詳しくお伝えしています。

食事を見直すといっても、単なる「お菓子やジュース、インスタント食品をやめる、砂糖をとらない、和食中心のヘルシーなものにする」
と言ったことではなく
人間の体を分子レベルでコントロールし、改善・修復・維持していくということ
なのです。
このことは、様々な対処方法や療育と、併用していく必要がありますので、常に頭に入れておいていただけるといいと思います。