【空に咲くひとひらの花】:連載第8回 発達障害克服へ①

 
これまでのお話:【空に咲くひとひらの花】
 
 
そんな折、書店である本を手にしました。
後になって、DSのアプリにもなりちょっとしたブームになったのでご存知だと思いますが、川島隆太教授の「脳トレ」シリーズです。
 
ゲームの方がすっかり有名になりましたが、最初はドリルだったのです。
私が実際に購入したのは
「脳を鍛える大人の計算ドリル―単純計算60日」と
「脳を鍛える大人の音読ドリル―名作音読・漢字書き取り60日 」
の二冊です。
 
やり方はいまさら感があるので割愛しますが、この脳トレはハマリました。

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出社時間を1時間ほど早め最初は計算ドリルの方から取り組みました。元々計算というか算数、数学の類は絶望的に苦手だったのですが、こんな簡単な計算問題でも驚くほどできません。
 
それでも「脳のクロック数」を上げたい一心で一日も休まずとにかく60日はやりきろうと思い続けました。
 
途中から音読も加えたのですが、これは単純に楽しかったです。
学校を卒業してから声に出して文章を読むという習慣から遠ざかっていたので最初は気恥ずかしかったのですが、効果はすぐ実感できました。
 
 
「文章を目で見る」→「脳で理解する」→「言葉に変換する」→「声に出す」
 
このサイクルによって「頭が良く回る」感覚を得ました。
 
日常会話のやり取りや、プレゼンの場で言葉に詰まることがなくなり、即返しが出来るようになりました。
 

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ただ音読の難点としては他人がいるところでは出来ない、ということです。
 
何となく家族に聞かれるのも嫌だったので朝早く会社にいって行っていたのですが、一度か二度早出の社員にその場面を目撃され、ぎょっとされたことがあります(^_^;)
 
音読は(やったことがある方はお分かりかと思いますが)進むにつれ、軽い興奮状態となり知らず知らずに声が大きくなっていきます。
これは脳の活性化という点では決して悪いことではないのですが、他の人からすると明らかに迷惑であり、本人的にもかなり恥ずかしいものがあります。
 
ただ音読のサイクルは言葉の改善だけではなく、理解力や記憶力にも効果があったような気がします。
 
少なくとも黙読より音読の方が頭に入りやすかったですし、意識しなくても何回か読んだ文章は記憶に残りました。
 
 
学生の時、暗記用教材として「キオークマン」というものがありました(笑)
 
要は自分の発した言葉をマイクを通じて、ヘッドフォンから耳にタイムラグなく伝達し記憶の定着を促進するものだったのですが、当時はなんとく胡散臭かったのと、それなりに高額だったので購入しませんでしたが、この効果を知っていたら買っていたかも知れません。
 
 
私はどうやら「音」での記憶の方が残りやすいタイプのようです。
 
今では結構知られていますが、人により記憶のタイプは異なるようです。
 
【視覚タイプ】
・覚えるときにメモをとる
・静かな環境を好む
・読書が好き
 
【聴覚タイプ】
・音読を楽しめる
・一度聞いた歌をすぐに覚える
・人の言ったことを覚えている
・文章を読むのは退屈
 
【運動タイプ】
・じっと座っているのは苦手
・話すときに手足が動いている
・作業中に大きな声を出す
・興味のあるものへの集中力が凄まじい
 
 
私が学生の頃は、ひたすら書いて覚えるというのが主流でしたし、勉強法も机に座って行うことが前提になっていました。
 
視覚タイプの子供には適した勉強法だったかも知れませんが、他のタイプにとっては合わない可能性もあります。
 
全てタイプ別に割り切れないし、複合的要素もあるので一概には言えませんが、自分のタイプを知っているのと知らないのではおのずと効果に差が出てくるような気がします。
そういった意味では現代は様々アプローチを試みることができる良い時代かも知れません。
 
 
話が「記憶」に脱線してしまいましたが、「脳トレ」をきっかけにそれなりの効果が実感できたので、様々な脳関係の本を手に取ることになっていきます。
 

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脳そのものの働きを本格的に知ることになった本は、築山節博士の「脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める」です。
 
博士の専門は脳神経外科です。高次脳機能外来でのご経験を元に、脳機能の改善をテーマに書かれた本です。
 
なので学術的な話ではなく、日常生活で困っていることを脳機能をベースに改善する具体的な方法が紹介されています。
 
正に私が知りたかったことです。
 
とにかく書かれていることは片っ端から試しました。
 
効果があったもの、なかったもの様々ですが、ひとつひとつのご紹介は省きます。
ここで私が学んだ最大のことは、如何に改善を日常生活の中に組み入れるか=習慣化が大切ということです。
 
 
逆に言えば、今現在のライフスタイルの中に組み込めそうにないものは、根付かず効果が見込めないということになります。
 
これは自己啓発系の書籍全般に言えることかも知れませんが、どんな素晴らしいことでもその人が実践できなければ「絵モチ」の世界です。行動に移せて、継続できることがやはり重要となります。
 
 
脳系以外のアプローチとして、同時期に取り組んだのが身体を使っての「運動」です。
 
就職する前の引きこもり状態の時、メンタル面で一番改善の効果が実感できたのが、筋トレやジョギングの運動です。
 
学生時代を含め、それまであまり本格的な運動の経験はなかったのですが、精神的な痛みから逃れたい一心で、ストイックなトレーニングを行いました。
 
筋トレの初歩的なやり方は知っていたので、ダンベルやアイソメトリック系の器具を購入し、メニューを組み立て、ほぼ毎日行っていました。
 
ジョギングも毎日5K程度は走っていたと思います。
 

 
この時感じた高揚感と脳のすっきり感は今までに体験したことのないものです。特にジョギング後は頭の中のもやもやしたものが整理されて、非常にクリアに物事が考えられるようになったのを記憶しています。
 
残念ながらこの運動習慣は専門学校入学ともにやめてしまったのですが、脳の改善活動の時、このことを思い出し、再び始めてみようと思い立ちました。
 

wriiten by  鳴海集一 Shuichi Narumi

 



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