【空に咲くひとひらの花】:連載第7回 外の自分と中の自分

 
これまでのお話:【空に咲くひとひらの花】
 
 
心療内科での確定診断は出ませんでしたが、自己判断としてはAD/HDとアスペルガー症候群の併存ではないかと考えています。
自己診断自体には何の意味もなく、きちんと専門医の手に委ねるべきです。
 
が、一番最初に受けた先生の印象の悪さがトラウマとなり、また、DSM診断基準、WAISプロフィールの読み方について曖昧さを感じていたのも事実です。(典型的な素人考えですね)
 
なので、心療内科的アプローチではなく、別の方法で仕事面の行き詰まりの改善を模索しようと思いました。
 
 
とにかく遅いのです。
 
「中の自分」は「外の自分」の処理能力の遅さにイライラしています。
「外の自分」は「中の自分」のイライラを受け
「分かっている。分かっているんだけど、どうしようもないじゃないか」と反発します。
 
この葛藤もかなりストレスを生みます。
 
「中の自分」には明確に、仕事に対する進め方のイメージがあります。
それを「外の自分」に命じているのですが、そもそも「外の自分」のCPU処理能力とメモリには圧倒的不足があり実行されません。
他にも故障個所があるようです。
 
修理か現行世代のPCに換えたいのですが、方法が分からないので永遠に悪態をつき続けている感じです。
 
 
仕方がないので、遅さの原因になっているものをピックアップし個別に改善の手段を考えていきました。
その時直面していのは納期が迫ったある資料に関する進捗の遅さです。

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①集中力のなさ、または集中するのに時間がかかる
 
②文章、図、レイアウトを考え決定するのに時間がかかる
 
③各種アプリケーション(word、excel、powerpoint等)の操作の遅さ
 
ここらへんがポイントのようです。
 
 
まず、①です。

姉の件で図書館に通っていた時も感じていたのですが、基本的にノイズというか音に弱いようです。
ちょっとした話し声、雑音に敏感に反応し、そちらに意識を持っていかれ、簡単に集中力を失います。
 
当時、オフィスは大部屋でした。様々な音が溢れています。集中するには困難な環境でした。
 
仕方がないので、オフィスの隅に許可をもらい作業スペースを作りました。(今考えるとよく許可がおりたものだと思います)
 
作業スペースといっても余っているデスクを借り、三方をパーテーションで囲った簡単なものです。
ですが、それなりの閉塞感があり効果はありました。加えてイヤーウィスパーをしてしまえばかなり集中できる環境となりました。

その作業スペースで全体の構成を考え、粗々の文章を手書きで進めます。ひと段落ついた時点で、自分の本来のデスクに戻り、PCで作業を行います。

このキャッチボールによってかなり作業効率は上がりました。
 
 
続いて②と③の問題です。
 
これはもうありものの図をパクる、複雑なものは人に手伝ってもらう作戦で乗り切りました。
 
変な拘りがあり、人に仕事を手伝ってもらうのには抵抗があったのですが(そもそも人に説明するのが苦手、ましてやイメージが違うものが出来た場合の修正指示が更に億劫)頼んだ人が良くできた人で、こちらの意図を十分に汲んだ上でイメージ以上のものに仕上げてくれました。
 
これらの取り組みにより、ゴールの全く見えなかった資料は2週間ほどで仕上がりました。
 
 
工夫次第でなんとかなるのだという実感が湧きました。
とやはり他人が普通に出来ることが自分には出来ないのだなあ、とも思い知りました。
 
過去得た知識で「脳」の問題に帰結していることはわかっていました。
 
だとするならば、PCを換えることは無理にしても、CPUのクロック数を上げたり、メモリを増設することは努力でなんとかなるのでは?
 
少なくても「少しはましになった」
 
レベルには挑戦したいものです。
 
 
つづき:連載第8回 発達障害克服へ①
 

wriiten by  鳴海集一 Shuichi Narumi