本当の成功って何ですか?本当の才能って何ですか?

いただくご相談のメッセージの中でも圧倒的に多いのが、お子さんの学力についてです。
ナーバスな問題なので、深くは、それぞれのご家庭のケースに合わせてお返事させていただいているのですが、基本的に私がお伝えしたいことは次のようなことです。

本当の成功って何ですか?
本当の才能って何ですか?

よく、がんばればもっといい成績が取れたんだけどね~という言葉を口にする人がいますが、それは「頑張る」という才能(能力)がなかったのですね。

抜群の運動神経を持っていても、プロスポーツ選手にまで上り詰めても、けがや病気をしてしまったらそこでストップしてしまいますよね。
それでお金を稼ごうと思ったら、
「ケガをしないでプレーし続けることができる」
という才能(そのための努力をできること、そういう体を持てること 全てを含む)が実は一番必要なのですね。


芸能人でいえば、売れ続けている人というのは
「事務所の方針に逆らわないでい続けられる」
「早朝から深夜までの過酷な労働や、睡眠不足といった不規則な生活にも耐えられる」
「あからさまにイヤミを言われたりいじめられたりしても耐え続けられる」
という才能がある人が生き残れるのです。
生き残っていける才能、ですね。可愛いからとかイケメンだから、だけではないのです。

「会社員で居続けることができる能力」
というのがあります。

これは、
・毎日、混雑する通勤電車で往復したり
・具合が悪い時でも休まずに朝起きて行けたり
・いやな同僚や上司がいても適当にうまくかわしたり
・会社の方針に逆らわないで行動する能力を持っている

ということです。

仕事そのものができる・できないよりも、実はこの能力のほうが必要だったりするのです。
会社という組織の中で長くやっていくということは、会社の方針にずっと逆らわないで居続けることです。これはね、本当に大変なことです。


発達障害と言われている症状を持つ人が、果たしてこれに耐えられるのでしょうか?
そもそもなぜ発達障害といわれているのかといえば、こういうことをできる人たちから見た「枠」に入らないからですよね。
ですが
時間を守れないかもしれないけど、ものすごい集中力をある時発揮して、突然いいものを生み出してしまったり。
毎日15分しか集中できないけど、瞬時に構造が頭に浮かぶ能力を持っていたり。
ひと月に10日くらいしか働けないけど、その人にしかできないようなクリエイティブでセンスのいいものを作れたり。

「生まれ持った特性が違う」

のですね。
それは、長距離走が得意な人と短距離走が得意な人が、それぞれもともと生まれ持った筋肉の種類が違うのと同じなのです。

マグロに、夜は寝なさいといって動きを止めてしまったら死んでしまうように、
その特性を殺すやり方をしてはいけない 
のです。

私はあまりにも固定観念にがんじがらめになり、思考の柔軟さに欠ける人(俗にいう一般人の部類に入る、と本人は思っている)を数多く見てきましたが、一体どっちが発達障害なんだか、と思わざるを得ません。

自分はこう考えて生きてきたけど、あなたの特性はそうなんだね

なぜこう考えられないのか、と思います。


どんな形であれ、誰もが自分の力で稼ぎ、周りに迷惑をかけずに生きていく必要はありますが、その職は例えば必ずしも有名企業だったり、弁護士・医者・教育者などである必要は、一滴もないのです。
あまり知られていないだけで、実は色々な仕事ややり方というのがあるのです。

人としての誠意、というのも大事です。
これは、勉強・成績とはまったく違う能力です。

勉強そのものは全く否定しませんし、勉強することで伸びることももちろんあります。
ですが、コツがわからないまま、無駄に長時間、苦手なことをやらせるのは、その子の才能を殺すだけなのでNGですね。

むしろ社会に出た時のことを考えるなら、特性を伸ばしてあげることにお金と時間を注いだ方がよほど幸せな人生を歩めると思います。

真の成功とは、自分の能力に見合った居場所をいかに見つけられるか、ということ。 

無理やり、合わない場所に自分を殺して当てはめることではありません。
それは、必ず合わない靴が靴ずれを起こすのと同じように、痛みと傷を伴い、歩けなくなってしまいます。

特に発達障害の傾向を持っている人が求められるスキルというのは、私の知る限りですが、

これはあいつに頼まないと代わりがなかなかみつからない
という技術を1つでいいから身に着けることですね。

それは、たとえば機械の設計能力でもいいですし、デザイン能力でもいいし、
仕事の工程の段取りを考える力でもいい。

香りを嗅ぎ分ける能力でもいいし、色の違いを見極める能力でもいい。

「機械ではなく人間にしかできない技術で、優位に立つこと」

これが身を守る力になります。
うまくすれば独立してもやっていけますし、企業に所属していても、能力が長けていれば、在宅勤務契約などに応じてもくれます。