ADD/ADHDという才能

好奇心が強い=獣を恐れず立ち向かって狩猟するために必要な才能
興味の対象が次々と変わる=瞬時にあちこち移動する獲物に気を配り、これだと定めたものにターゲットを絞る才能
飽きっぽい=仕留めた獲物を手に入れたら、次なるターゲットへ切り替えられる才能

などのように、もともとADD/ADHDはかつての狩猟時代に先頭を切って活躍していた人のハンター脳で、生きる時代と場所が違っていれば、ヒーローだという学説が掲載されています。
 
「現代社会は食物を栽培し、家畜を飼うことによって食料を得るようになったため、協調性や先見性、計画性が必要な能力となり、組織・システム・ルールを作り上げてきた。
それが、かつてのハンター脳の遺伝子を持った人たちが現代社会においてはなじめず、障害者扱いされている所以であって、決してADD/ADHDは障害者ではない。」

たまたま時代の枠組みに合わないだけで、非常に優秀な才能の持ち主だということ、海外ではそれに着目した教育プログラムがあることなどが紹介されており、非常に前向きな気持ちにさせてくれる本です。
かなり内容は充実していると思います。

たしかに、そういう視点で見てみると、たとえば机の下に落ちているゴミに興味が行かないのは、彼らにとっては死んだ獲物と同じだからなんだ、
だから食べ終わったガムの包み紙や使用済みのティッシュ、折れた鉛筆などが、その時々の気分や状況によって、引き出しだったり、机の下だったり、かばんの中だったり、ベッドの上だったりに点在しているのだ。
動物が、食べ終わった獲物の骨をくわえてわざわざゴミ捨て場に捨てにいかないのと同じだ、と合点がいきました。

また、新たな興味の対象は彼にとっては獲物であり、だからそれを手に入れるまで猛烈に追いかけたくなってしまうのだ、と、こちらもまたよく合点がいったのです。

このように捉えることによって、無駄に叱ったりイライラしたりすることがなくなります。

もちろんほかにも様々な学説やデータ、海外での取り組み方などが掲載されており、非常に興味深い内容になっています。

少々厚いかもしれませんが、その部分だけでもぜひ読んでいただきたいと思います。
 
 



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